一時はめげてしまった厄病神でしたが、立ち直りも早いのが厄病神
。
傾いた庄屋の屋敷につくと、さっそく仕事にはいります。
天変地変にかかわることは、オレだけではどうしょうもねえ。
与太朗は・・・・。
なるほど、こいつは博打好きで二年前にカカーに逃げられている。
こいつは少し金が入るとすぐに遊んでしまう。こいつにお灸をすえるのはオレの役目だ。
厄病神は゛与太朗゛の背中にぴったりとつきながらも、次の年の厄事計画に励んでいました。
両方一度にできるものでなく、与太郎が負けこむまでには、予定をだいぶ過ぎた初秋のころ
でした。
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