どうやら芸能関係に御利益がるというらしいのですが・・・。

　宮司さんにお聞きしますと・・・。

　「そもそも沙羅沙美麗神様は遠く印度にお住みになり、弁舌さわやかなる学問の神様であらされると共
に、64 種にも及ぶ技芸を司る女神でございます。
我が国では古くから弁財天として広く知られておりますが、本来のお姿とかなり違ってまいっております。
　当神社では遠く印度から御招来願い、その御神力を授けてくれる尊き神様でございます。
その御姿は二対の腕をもち、一対は数珠とヴェーダ（榔子の葉に書いた経典）をお持ちでございます。
いま一対にはヴィーナという弦楽器を抱えておられます。
女神は孔雀にお乗りになっており印度の聖典である「リグ・ヴェーダ」には、かように讃えられておられます

　清川の中にただ独り、サラスヴァティーはきわだち勝れり、山々より海へ清く流れつつ。
　　広大なる世界の富を知りて、ナフツの族（うから）にグリタと乳をいだしきたれり。　（辻直四郎訳）

弁舌さわやかに沙羅沙美麗神様が乗り移ったごとく、話しだのでございます。

天照大神･豊受犬神･春日大神･産土大神･稲荷大明神と祠がずら－と並び､神様の見本市のようなあんばいです｡そればかりじゃ－ございません｡
地蔵菩薩に馬頭観音･お庚中様と神仏なんでもござれです｡
無理もございません｡繁盛しているところは自然となんでもあつまってくるもので､それは神様も仏様もおなじこと。
参拝者のお手を合わせておられる姿は、老いも若きも変わりはなく美しい姿でございます。
なかでもキラキラと派手な身なりの若者達が、順番待ちでお祈りをしている祠がございました。
当神社の人気神様の一つ--羅沙美麗神--と聞いたこともないお名でございます。