然えろよ もえろ
ほこらよ もえろ
もえりゃ 厄の神 逃げ出して
福の神サー 村サやってくる
じっさま ばっさま 孫つれて
だんご 焼きに 来ておくれ
建てたほこらに 福の神おすみになって
としゃ一 豊年万作だ
とっちゃん かっちゃま あんちゃんも
だんご 焼きに きておくれ
建てたよ たてた
ほこらを 建てた
建てた ほこらは宝の蔵よ
村サさかえて 黄金の山ョ
あねさま 嫁行き べべを着て
だんご 焼きに きておくれ
今年や豊年 穂に穂が咲いて
道の小草に 米がなる
踊らじゃ踊れ 皆のしゅう
四角三角 蕎麦のなり
踊り止めまい 夜明けまで
「ほこら」が燃えたその年は 災害もなく お家繁盛 家内安全と
ほこら燃やし がいつのまにか 正月の厄よけ祭事になっていったのでございます。
祠は年々と立派になり、最初に申し上げましたような、大層立派な神社になったのでございます。
建てろよ たてろ
ほこらを 建てろ