「ところでナー福の神。この貧乏村にいつもいる神様は、オレとオメーしかいねんだ。

人間はやたらと神様の名前をつけたがるが、ほとんどはオレたちだけだ。

オレとオメーがこうしいて一緒にいることは、本当はいけねえことなんだ。わかるよなっ。」

大きな目玉をぎょろりとさせた疫病神でした。

「ハイ!わたしは貴方様がだ
いすきで、ああ兄貴とも思っているほどです」

福の神はけっしておせいじでも、取り入
りしたわけでもなく、本心からそう思ったのです。

「マーそういうことではなくて、オレとオ
メーとの役職は裏と表というか、たどんと雪だるまの

ようなもんで、喧嘩をしあうなかなんだ.こうやていること事態が“だんごう”だと言われて

もしかたがネーんだ。
こんな村では、ほかの神様が見ているわけがないがナ」

「だんご???」

すっとんきょな福の神の返事に、厄病神は一瞬ぽかんとしてしまいましたが、大鐘を打ち鳴

らし
たごとく笑ってしまいました。

福の神もへへへへへと頭かきかき、世事笑いをしている
うに、に、本当におかしくなって笑

いころげてしまったのでございます。

 笑う門には福きたる。厄病神にとっても笑いは心身共に快活にしてくれ、新しいアイデアも

わいてくるものです。

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目次

木平爺さんの炭つくり
生木を適当なサイズにする

炭窯にすきまなく詰める
ほとんど密封状態にする

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