泉小太郎伝説
松本平から安曇一帯にかけて湖だったと言う伝説がある。
お婆さんと暮らしていた小太郎はある日、氏素性を話された。父はお坊さんで、母は大蛇。すなわち龍の子であった。
小太郎は母を訪ねて幾百里。ついた所がどでかい湖。人々は狭い畑で苦労している。この水が引けてくれたらズクだして働くに・・・。母とめぐり合った小太郎は、人々の苦しみを母の犀龍に訴える。龍の神通力だったら造作もないこと。今の山清路あたりの岩山を崩し、信濃川に流し込んだという。
まったくの私見ですが、湖がなくなってしまうと龍サンは困ってしまうのだが・・。なにより父親が坊主だということは、僧侶の妻帯が普通になった時代の、普通の人の感覚だ。
平野を作った大蛇(龍)と小太郎を祀る社・犀宮社 は明科駅ちかくにある。境内は閑散として本殿もたいしたつくりではない。ここより4キロほど離れた、諏訪神社に゛犀の石船゛と呼ばれるボート型の石がある。母を訪ねて乗った舟は、数千年たつと化石になったの??。