泉小太郎伝説

松本平から安曇一帯にかけて湖だったと言う伝説がある。

お婆さんと暮らしていた小太郎はある日、氏素性を話された。父はお坊さんで、母は大蛇。すなわち龍の子であった。

小太郎は母を訪ねて幾百里。ついた所がどでかい湖。人々は狭い畑で苦労している。この水が引けてくれたらズクだして働くに・・・。母とめぐり合った小太郎は、人々の苦しみを母の犀龍に訴える。龍の神通力だったら造作もないこと。今の山清路あたりの岩山を崩し、信濃川に流し込んだという。

 まったくの私見ですが、湖がなくなってしまうと龍サンは困ってしまうのだが・・。なにより父親が坊主だということは、僧侶の妻帯が普通になった時代の、普通の人の感覚だ。

 平野を作った大蛇()と小太郎を祀る社犀宮社 は明科駅ちかくにある。境内は閑散として本殿もたいしたつくりではない。ここより4キロほど離れた、諏訪神社に゛犀の石船゛と呼ばれるボート型の石がある。母を訪ねて乗った舟は、数千年たつと化石になったの??

私の名前は岩淵龍王丸 本名です。
小泉太郎伝説とはまったく関係が有りませんが、10年以上前に描いた[龍王」130-90cm
 赤道直下の海を、原型をかろうじて保っている穴だらけの貨物船にお世話になった折、心配していたシケにそうぐう。穴ぼこから海水がポタポタと流れ込む。冗談じゃあねー。オラー死にたくねー。調子ズイてこんなぼろ船に乗るんじゃーなかった。それにしても、船員連中のとぼけズラはなんだ。
 私一人がオタオタしているばかり。連中ときたら溜まった海水すらくみ出そうともせず、水溜りに遊ぶ子供みたいだ。
 渦巻く水は洗濯槽のごとくで目が回るが、なぜかゲロゲロにはならなかった。真っ黒な海面が沸き立つと稲光がたたきつける。
光にいざなわれたごとく海中から[龍」が飛び立った。一瞬というよりも、ギラリとにらみ消えていった。
 まもなく、海面はヌターとした能天気な船員たちと同じ顔になった。
私の数々の馬鹿な体験の中でも、あのての船だけはごめんだ.。

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