めとばかわ・女鳥羽川・美ヶ原・三才山トンネル・水源地・山女・渓流つり

　
　
　めとば川-なんとも美しい響きですが、いつごろからそお呼ばれてのか、また、その意味は・・・。となりますとよくわかりません。江戸時代以前の記載に「めどうだ」とありますが・・・。
後記しましたが、藩主であった水野家六代を祀った玄向寺の開山は女鳥羽山といい、女鳥羽の瀧と呼ばれる修験のたきがあります。関係が有るかもしれませんが、ワカラナイ。
　この川の源流は、国道254号・三才山トンネルわきの谷を遡った山々で、おおよそ17Ｋｍと短かいですが、標高差は約1200ｍと大変落差がある川といえます。昔は［暴れ川」ともいわれ、有史以前から氾濫がありました。
　約35000年前は城山あたりまで流れていましたがだんだん土砂が堆積し、東に移動したようです。
現在の水路になったのは、１５９４年、松本城の城主としてきた石川康長が城の防備を兼ねて、人工的にかえたものです。大いに無理のあるコースでたびたび氾濫がありました。
　渇水期には水の流れが消えてしまうほどですが、東山一帯に雨が降りますと、たちまち土砂が流れ出す恐ろしい川へと変容します。
　私は中流域に住んでおり、時おり「山女」などが釣れますが、。昭和３０年代まではカジカカエルがいたそうです。現在は蛍もめっきり居なくなってしまいました。

天地澎湃　Ⅰ　　110ｘ210
ヒマラヤの明峰Ｍｔマチャプチャレを背景にすざましきエネルギーの爆発ともいえる雪崩は、やがて大地にうるおいをもたらしてくれます。幾度がヒマラヤの想像を超える規模の雪崩を目撃し、破壊と再生の宇宙的サイクルを心象風景として創作したものです。それ故に、現実ではこのように見える地点はありません。　

天地澎湃Ⅱ　90ｘ160ｃｍ
いつも見ている女鳥羽川。
変化自在。形があってない。止まりながら動く。水を描き出したつもりが、水流を描いたに過ぎないのか。
捕らえられない。するりと流れ出てしまう。
水を描くことは至難の業です。