カーバイトランプ

カーバイトとは俗称で、炭化カルシウム。水に反応してアセチレンガスを発生する。化学肥料などの原料でもある。

 いまほど扱いがうるさくはなかった頃は、露天での明かりとして利用された。
カーバイトは石のようなで、ツンッと鼻をつく強いにおいがする。水分と反応して危険なので、保管には注意が必要。
 保管が悪いとボロボロになって使えなくなる。
これはご法度だが、魚取りに密かに使った。

 ランプは二つに分かれ、下はカーバイト。上には水をいれ、ガスの発生調節をつまみで行なう。
シューと心地よい音を立て、赤みのある光は全ての物が美しく、魅惑的な物に変えた。
時おり虫が飛び込んだり、火口にススがたまり、楊枝などで落とす

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