信濃宝鑑・・・名古屋光彰館蔵版 信濃の部七部・・八円四十銭
明治34年に発刊された名所・旧跡の案内書。銅版画と思われる神社仏閣の克明なイラストは、当時の有様を知るためには欠かせない文献といえる。販売書店の松本町の欄には、 水琴堂書店・高美書店・松栄堂書店・鶴林堂書店など、馴染みの書店がかかれている。
また著作者などに、旧藩主とか勲一等などの肩書きが書かれている。
蛇足ながら、米一斗がほぼ80銭の時代。この本はかなり高価なものだ。
そのほか、松本藩時代に書かれた復刻版を記します。
信府統記 松本領主水野氏の時代、1724年に完成した。松本および信濃国の地理・歴史を表す。
家臣の禄高、役職など詳細に記され、江戸時代の郷土誌といえる。
旧藩主***藩従二位公爵***
樞蜜顧問官正二位勲一等
などなど、殿様はいつまでたっても、めぐまれていたのである。