浅間温泉

 「善光寺道名所図会」は、゛古人謂えること有り。書は言を尽さず、言は意を尽くさすとも。もし意を尽さむと欲するや、カケへからざるものは画図なり。

から始まる天保年間の善光寺街道の名所・旧跡の絵入りガイドブックは、当時を知るのに第一級の資料です。

 浅間温泉もイラスト入りで紹介され翻訳抜粋しますと、浅間村に温泉があって、昔の領主の名前から゛犬飼の御湯゛といわれている。この温泉は臭気もなくきれいなので、お茶や料理にとってもいい。湯治場として絶賛している。

また、山辺温泉・白糸の御湯もイラスト入りで記載されています。

善光寺道名所図絵

 江戸時代後期の信濃の様子を知るのに第一級のこの文献は、今尾藩(岐阜県平田町)の藩氏が著した物で、1849年に名古屋から出版された。

 絵図をよく見ると、ちゃっかり屋号や名前が入っている所を見ると、広告もかねていたとおもわれる。

善光寺道(明治からは北国西街道と改名)

中仙道の洗馬宿から、長野市善光寺に向かう街道である。江戸時代における政治・経済の主要街道---東海道・中仙道・甲州道中・日光道中・奥州道中・北国街道に対し、主要幹線道とでもいおうか。生活の道・庶民の道・信仰の道ともいえ、爆発的な伊勢参りには人々であふれた事であろう。

 19里20丁.約80キロで,宿場は10ヶ所であった。

混浴で楽しそー。

あめ市の賑わいは今日以上だったかもしれない。松本城が描かれている。

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