　川といえば橋だ。

たびたびでてきた千歳橋は、明治九年に大手門を壊した石垣をリサイクルして、松本地方最初のアーチ型石橋ができた。そのとき大手橋から名前変更したわけセ。

　本町側に開智小学校も同じ年に建造され、義務教育が始まった。
義務だといわれても子供は立派な働き手の時代。皆が気楽に学校に行かれるようになるまでは、しばらく年月がかかったとしてもしょうがねえズラ。
　明治から大正にかけて女鳥羽川畔は、郵便局や警察署ができた。
そして、一の橋{縄手通りの東}には「宏壮ノ美を尽くし、市中第一の建築物たり」といわせた市庁舎が大正2年に竣工した。
　昭和　　まで残されていたから、当時の面影がありありと浮かんでくる人たちもいっぱいいるズラ。今はマンションとして外装が復元されている。
　本町・中町の商店街から大名町にかけて、続々と和洋折衷といわれる洋館が建てられていった。　近在から来た衆はさぞかしびっくりしたことズラ。
今でも路地裏あたりに、それらしき建物があったりするが、残念ながらめっきり減ってしまった。

　女鳥羽川にかかる橋ではないけれど、ぜひ見てほしい橋がある。
四柱神社入り口にある石造りの橋をよく見てみましょ。コビッ! としたデザインで、お堀に写る様から当時は「眼鏡橋」ともいわれた観光ポイントだった。
本来は天皇巡幸のおりに、渡り初めを記念して「御幸橋」と銘銘さというｼﾞ。
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