秋の夜のほがらほがらと天の原
照る月影に雁鳴きわたる 加茂真淵
イイネー。ワーーーイ。とただ嬉しくなってきます。
鳥さんたちがわいわいがやがや。みんな月の光りを浴びながら一杯飲んでいます。鳥さんが一杯のむわけがありませんが、こんなに楽しい歌を詠む真淵さんとぜかひでも飲みたいものです。でも、江戸中期の人だから、幽霊になってでもチョット無理ですねー。
一人晩酌を楽しんでいるようでもあり、友人と愁然として、秋の夜を肴に飲んでいるようでもあります。この月は、かならずしも煌々とした月でなくてもよさそうです。満月は血が騒ぐと「イッキ・いっき・一気」などと馬鹿騒ぎの宴でわなく、趣味の世界に酔いしれながらじっくりと飲んでいる大人の酒宴といえます。
大御酒を三杯五杯たべ酔ひぬ
酔ひての後は待たで注ける 良寛
さすがに酒好きな良寛さんです。
月よみの光を待ちてかえりませ
山路は栗のいがの多きに 良寛
真淵さんもうおかえりになるんですか。足元が暗く、悪路ですからもう少し月が昇ってからに・・・・。飲みましょう。かたりあかしましょ・・・。良寛さんの声が聞こえてきそうです
身体は浮遊する精霊のごとく自由自在。水に対しては水に、花に対しては花に