そらになる心は春の霞にて
世にあらじとも思い立つかな
ゆくえなく月に心のすみすみて
果てはいかにかならむとすらむ
花月詠嘆に明け暮れした風狂詩人。どうやって食っていったのでしょう。
俗人そのものの私としては、腹がすいては戦がではぬ。貧して鈍する。
と言うではないか。
願はくは花の下にて春死なむ
そのきさらぎの望月のころ
73歳の大往生でした。
佐藤義清(のりきよ)
自内証・・孤独な旅は己がよき話し相手だ